ブックタイトル高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

今後の抱負おかむら岡村けんじ健志090-6880-7862okamurakenji@kochi-u.ac.jp【サテライトオフィス】幡多地域/四万十市入田3313-1県宿舎(入田)隣2階地域が“良い地域づくり”に挑戦し続けられる。私はそれを支える新しい仲間でありたいと願っています。幡多地域担当少子高齢化、若者の働く場、お年寄りの移動手段、地震や津波・・・わたしたちのまちにはいくつもの大きな課題がある。すぐに解決することはできないけれど、それでもあきらめず、今日も地域づくりに挑戦し続ける。もっともっとこのまちで生活することが好きになれる。そんな仕組みづくりへの挑戦を続け、きっとそんな仕組みが根付く・・・。こんな思いを地域の方々や学生と重ねながらこれまでの幅広い研究・コンサルティング経験や専門知識を地域に役立てたいと思います。専門領域(活動テーマ)●地域・土木計画学●交通工学●地域情報化●社会マネジメントシステム●プロジェクトマネジメント経歴●1974年生/高知県高知市出身●1996年高知大学農学部卒業●1998年千葉大学大学院自然科学研究科環境計画学専攻修了●2010年高知工科大学工学研究科博士後期課程基盤工学専攻修了●1998年より、シンクタンク・コンサルタント・高知工科大学助教などを経て、2014年より高知大学。●これまで、地域計画、ITS(高度道路交通システム)、地域情報化など産学官連携による事業を企画、開発、評価。近年は主に、ロジックモデルを用いた地域問題解決のための政策設計や事業立案、自治体とすすめる行政経営教育プログラム、新産業創出事業のプロジェクトマネジメントなどに携わる。博士(工学)、修士(農学)UBC Q&Aquestion 1UBCに期待されることは?地域から私に期待されたことは、どっぷりといっしょになってやることであろう。前職でも大学で地域連携プロジェクトを進めてきたが、これまでの自分とUBCの自分の活動の違いといえば、そのどっぷり度だ。「どっぷり」にもいくつかの意味を感じるが、特に期待されたと感じる「どっぷり」は一緒になって考え、一緒になって作業するといった内容であろう。これは単に労働力、専門力ということではない。一緒に考える時間を過ごせることで、互いにどう補えるかを理解しあい、チームが最高のパフォーマンスを常に発揮できる環境を保てることにある。特に、自分の得意分野である情報化、交通、行政経営やプロジェクト開発・マネジメントといった領域では、知識の豊富さや技術の高さ、専門性の深度といったこともよりも、チーム力としての期待を感じることが多かった。question 2初年度の感想は?初年度の活動を通じて感じたのはやはり「どっぷり」だ。「どっぷり」には、前述以外にも、どの段階から企画に参加しているかという意味もある。UBCの自分は、これまでの自分の活動に比べて、企画の早い段階、例えば課題設定のプロセスから参加することが多い。地域が抱える問題には、現状認識や目標が曖昧であることもしばしばで、こちらからいくつかの質問を投げかけたり、共に考え悩んだりすることで、解決したい対象や内容を具体化したことが多々あった。これまで10年近く地域連携プロジェクトに関わり、企画の早い段階から関わってきたつもりであったが、これほどいくつものプロジェクトでこのような早い段階から関わったのは初めてであった。このほか、「どっぷり」の意味として、成果を共有しようとすることがある。その成果をあげようと、時には立場を越えた努力、態度や行動をすることもあったかもしれない。これも明らかにこれまでと違う責任と行動であろう。このように「どっぷり」と関わらせていただく気持ちになれるのは、単に地域に活動拠点があるという理由だけではないだろう。過去に活動拠点となった地域ではここまで関わることはなかった。おそらくは、KICS事業を通じて、大学が地域にどっぷり関わると宣言したことによって、地域が歓迎していただけたこと、あるいは試されているということも大きな理由ではなかろうか。question 3これからチャレンジしたいことは?UBCとして実質的に活動を開始し、9ヶ月程度となる。これまでの活動を踏まえ、ここで、私の今後のUBC活動の基本方針を宣言したい。1.ビジョン地域が“良い地域づくり”に挑戦し続けられる。私はそれを支える新しい仲間となり、挑戦の仕組みづくりやマネジメントを通して良い地域づくりに寄与したい。2.行動規範地域のプロジェクトにどっぷり関わる(=岡村インサイド)。/素早いPDCAの実施/Think Globally, Act Reagionally/責任ある参画・マネジメント3.ゴール新しい連携、大学がどっぷり関わる地域プロジェクトの創出/産業創造ほか、地域に根づくプロジェクトの開発と導入/PDCA人材の育成/受託事業・研究/大学研究者・学生との連携/国内外への連携成果の発信/人的ネットワーク・コミュニティの構築Kochi university Inside Community System | Annual report 2014 | 09