ブックタイトル高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

かじ梶ひでき英樹090-6881-4262kaji@kochi-u.ac.jp嶺北地域担当【サテライトオフィス】嶺北地域/長岡郡本山町本山946-6中央東土木事務所1階専門領域(活動テーマ)●NPO/NGOと企業とのパートナーシップによる社会貢献活動の構築(BOPビジネス含む)●コミュニティファンドの企画、運営●NPOの中間支援、組織基盤強化●民間寄付調達(ファンドレイジング)の手法・スキル開発とプロセス●子ども参加、訪問型子育て支援今後の抱負経歴UBCが地域で様々な関係者との繋がりをつくり、高知県が抱える様々な地域課題の決め細やかな情報収集・発見をするとともに、大学の様々なシーズと繋げることで地域志向の大学としてそのミッションを実現しようとする旺盛なチャレンジ精神をもって、本任務にあたりたいと思っています。また、協働によって1+1が2以上の成果を生み、地域とのWin-Winの関係が築けるよう、今後積極的に携わっていきたく思っています。これまで、被災地の地域復興、途上国支援など様々な国内外のコミュニティに入り行政や大学、企業、NPO、地域との協働事業に携わってきました。本任務を遂行するうえで、これまでの連携経験やスキル、ネットワーク等を活かしつつも、大学として何ができるか、すべきかを考え、かつ地域事情にあったコーディネーションを図っていくことを心がけたいと思っています。そして、何より全力で本任務に情熱を注ぎこみ、地域との強い絆が結ばれ、多くの方に信頼されるコーディネーターとして積極的に貢献していきたいと思います。●H4-8関西大学法学部政治学科卒業●H16-20英国バーミンガム大学公共政策大学院公共経営学修士課程(NPOセクター専攻)修了●H25-日本福祉大学大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻修士課程(地域福祉領域)(通信)※在学中。●H5-15.大阪府庁保健所、健康福祉部医療対策課、高齢介護室介護支援課●H17-19社会福祉法人大阪ボランティア協会NPO/企業市民活動推進センター●H19-20特定非営利活動法人HANDSプログラムオフィサー●H20-25公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン法人連携部、東日本大震災復興支援事業部プログラムマネジャー●その他、大阪大学NPO研究情報センター研究員、高知大学、立命館大学、関西学院大学等での非常勤講師を担当UBC Q&Aquestion 1UBCに期待されることは?UBCは、地域が抱えるニーズと大学のシーズを繋いで地域が抱える課題解決に貢献する、言わば橋渡し役を期待されていますが、実際の現場ではUBCは多様な役割を期待されていると思います。現場では地域が抱える課題が顕在化している場合もあれば、顕在化されていないケースもあります。専門分野や解決手段が明確であり、大学との連携方法がはっきりしている場合、コネクターとしてその専門分野の研究者をつなぐことがありますが、そのようなケースは少ないのが現状です。むしろコンサルタントとして、地域の方と寄り添いながら一緒に解決方法を模索していくケースが多く、その後専門分野への橋渡し役を期待されていることがあると思います。加えて、地域には課題解決の担い手が不足しています。そのような場合、課題解決プロジェクトのプロデューサーを期待されていることがあります。さらに、UBC自身が持つ専門領域で専門家として地域貢献を期待されていることもあります。question 2初年度の感想は?私が赴任した嶺北地域はこれまで馴染みのなかった地域でもあり、まずはその地域を知ること、そしてそこで働き、生活する様々な行政、企業、NPO、地域住民との関係構築、ネットワーキングから始まりました。嶺北地域にはどのような人、モノ、情報などの地域資源があるか、地域が持つ強みや弱みは何か?産業基盤をはじめとする社会的共通資本、自然環境、地理的条件、人のつながりなどを把握し、この地域で人口減少・少子高齢化がもたらす課題が何かを鳥の目、虫の目を持って把握していくことが重要と感じました。初年度は地域の多くの方々のおかげで多くの相談が寄せられ、教員や学生と共に製品・サービス開発、観光交流、地域での教育など多様な分野で少しずつではありますが活動が見えるかたちで実施されていきました。一方、まだまだ掘り起こし出来ていない課題も数多くあり、今後高知大学が貢献できる分野は数多くあると考えています。question 3これからチャレンジしたいことは?少子高齢化・人口減少の課題に対して、様々な学部の教員や学生と連携し、加えて地域に必要な様々な人・組織・ノウハウもつないで新たな解決アプローチ、付加価値が提供できるような貢献に挑戦していきたいと思います。今後益々大学の役割が大きく変わろうとしています。特に、嶺北地域の地域事情をかんがみて、1起業(大学発NPO、在学中起業)支援、2製品・サービス開発、3ブランディング・情報発信、4品質保証(人材育成、機能性)またそれを支える地域ネットワーキングとファイナンス手法の構築を拡大していきたいと思います。また、嶺北地域に移住者が増加する中で、これからの地域を支える次世代育成が求められており、大学が大きく貢献できる分野でもあるため、教員、学生を始め様々な主体が取り組んでいく仕組みづくりにチャレンジしていきたいと思います。地域を支えるのは地域住民であり、現在と将来を担うこどもたちが地域に愛着を持ち、主体的な関わりを持って持続可能な地域づくりに参画していく。そのような場面に大学の資源が活かされたとき、地域にさらに魅力を与え交流が拡大し産業振興にもつながると思います。Kochi university Inside Community System | Annual report 2014 | 11