ブックタイトル高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

特集2 |学びが取り持つ大学と地域の縁-えんむすび隊の活動を中心に-はじめにえんむすび隊は、平成22年度から高知大学リエゾンオフィス・コラボレーション・サポート・パークが実施している高知大生のための「地域で学ぶ、地域を学ぶ1日だけのSTUDYツアー」。平成26年度で5年目を迎えました。これまでに訪問したのは県下7市13町5村の25市町村。延べ計画数は平成27年3月末までで84回、述べ参加者数612人となりました。高知大学のある高知県は大小さまざまな課題を抱えています。えんむすび隊は、そのような地域の実状に触れ、当事者として課題解決できる人材を育成する初めの一歩になればと全学部全学年を対象に実施しています。学生には大学の中にいるだけでは知り合えない人と出会い、地域の魅力に触れると同時に、課題を肌で感じ、学びに生かす機会に。地域の方には、学生との交流や触れ合いを通じて、自分たちの地域を見直すきっかけや課題解決のヒントになればと願って実施しています。1.平成26年度の活動?実施回数と参加者数など平成26度は27年3月末までで36件を計画しました。平成25年度の21件と比較すると大幅な増加です。延べ参加者数も260人で、昨年の139人から100人以上増えました。今年度の各回平均の参加者数は7.5人で昨年の6.6人と比較すると微増しています。参加者の学部別、学年別による内訳(%)は下図の通りで、学部別にみると人文学部が41%と最も多く、次いで農学部25%となっています。学年別の参加者数は1年生・2年生・3年生とほぼ拮抗しています。男女比は2:8で圧倒的に女子学生の支持を受けています。さて、26年度の実施回数大幅増は、高知大学が平成25年度に採択された文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」「高知大学インサイド・コミュニティ・システム(KICS:Kochi university Inside CommunitySystem)」で県内4地域本部に展開している地域コーディネーターの教員(UBC:University Block Cordinator)のきめ細かな活動に支えられています。大学の身近な窓口として地域コーディネーターが日頃から地域との連携を図っていることが、えんむすび隊の回数の増加につながっています。?えんむすび隊が形になるまで地域コーディネーターを通じて持ち込まれる依頼は、「地域のイベントの手伝いに」「収穫の手伝いに」「地域づくりワークショップに」「既存プログラムのブラッシュアップに」など様々な案件。背景に共通しているのは「若い世代の大学生と一緒に何かできないか」「学生の若い視点で自分たちの地域を見てほしい」「若者に地域へ来てほしい」「自分たちの地域をどうにかしたい」という希望や期待です。実施にあたり、受入れ地域の方(窓口となる行政担当者や区長、地域の取りまとめ役の方など)と大学の関係者(リエゾンオフィKochi university Inside Community System | Annual report 2014 | 13