ブックタイトル高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

11月21日高知市第3回ものづくり総合技術展12月14日安田町中山・山芋まつり★人文学部3年女子★人文学部3年女子今まで思っていたより高知の企業の技術力は高く、世界に発信できるレベこのような祭りが地域の人々だけでなく、私たちのような学生や多くの人達ルだなと感じました。それまでは県内で就職することに否定的にとらえていて、を繋げ、輪が広がっていくのだということを学びました。地域興しというもの給料も安いし、自分のやりたいことができそうにないと思っていましたが、給に本当の意味で参加できたと思えたのでとても嬉しかったです。私たちも自料が安くても高い技術力とそれを支える営業力が今の高知県経済を支える分の周りだけでなく広い輪を作っていく努力は必要だと思いました。一翼を担っているのだと思います。ご紹介したのは一例ですが、これまでの参加者の振り返り全体を通してみると主な特徴として、初めて地域に出る学生からは「体験したことに対して自分が何を感じたか、気づいたか」と言った振り返りが多く、地元の方の暮らしに直結する作業体験を共にした場合にはこのような作業を高齢者が行うのは大変だと言うような「自分の体験を他者に置き換えて考える」振り返りが多く出されます。「なぜこのようなことを続けているのだろう。続けていくにはどうすればよいだろう。地域の人が自分たちにしてほしいことってなんだろう」のような振り返りは、既に自主活動や授業などで地域活動を繰り返してきた学生に多くみられ、自分の体験の背景に意識を向け、意味や意義を考えようとする姿勢が感じられます。えんむすび隊をきっかけとして最終的に目指したいのは、現実の背景に関心を向け、「なぜ」を考えること、他者の視点に立って物事を考え行動出来るようになることなど。「気づき」を「成長意欲」や「行動力」につなげていくためには、各種プログラム等との連携強化で成長意欲や学習意欲を継続的に高める取組が必要となってきます。3.受入れ地域の声(高知県東部地域博覧会推進協議会事務局チーフ・名木栄作さん)一方、えんむすび隊のパートナーである受入れ地域の方は大学の取組をどのように見ているのでしょうか。2014年度に実施したえんむすび隊及び地域関連科目フィールド実習の受け入れ窓口となって頂いた高知県東部地域博覧会推進協議会事務局チーフ・名木栄作さんにお話を伺いました。名木さんは高知県東部地域をフィールドとした2014年度共通教育初年次科目・課題探究実践セミナー・地域協働入門V(地域関連科目)と東部博シリーズのえんむすび隊の受け入れ窓口となってくださいました。名木さんが高知大生に期待したのは2015年4月から始まる「高知家・まるごと東部博」の体験プログラム・モニターとして改善点の洗い出しと東部の魅力に直に触れてもらうこと。結果は「お客様をお迎えする前に受入れ体制の改善点が見つかった。具体的なイメージがわいた。また、子供や孫の世代の学生のみなさんが地域に来たことは、地域にとってはものすごく嬉しいこと。大学生が地域にヒアリングしたときの、地域のみなさんの温かさに驚き、地域の底力を見た思いです」との評価を頂きました。高知県東部博を題材にした授業兼えんむすび隊は、奈半利町のまち歩き・シュノーケリングに始まり、室戸ジオパーク・カツオタタキづくり・地域ヒアリング、安芸市ナスの収穫・ナス料理、北川村モネの庭園内ガイドツアー・整備作業体験まで多彩な内容で行われました。―名木さんは高知大学理学部の卒業生。学生達の先輩でもあります。久々に母校の後輩に触れた感想は。名木:初めて授業の受講生に会ったのは4月。一年生でまだあどけなくて「大学生」になりきっていない感じでしたが、「な16 | Kochi university Inside Community System | Annual report 2014