ブックタイトル高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

増田:COC事業、これからめざすCOCプラス、そのいずれにも共通するのは新しい産業を起こす、雇用創出につなげるなど生産性をいかに向上させるか。そこに大学がどれだけ寄与していけるかだ。COCとして県、市町村、産業界など幅広くコミュニティーの中に入っていくうえで、最初に枠組みづくりに手間と時間をかけるかというところが非常に大事なところである。これから新しい方向に切り替えていくうえで“地の拠点”たる大学の役割はとてつもなく大きな力になる。そのためにもこういう全国大会は大きなうねりとしていく上でも重要だ。受田:黒潮町の大西町長には自治体としての立場から、川竹さんには高知の産業界から、それぞれにCOCに対する期待など、メッセージをたまわりたい。大西:黒潮町は2年半前に産業政策の方向転換を図った。南海大地震では津波34mと予測されている地域だ。人口は今も、これからも人口は減っていく。それが民間の投資意欲も減少していく。これからは「なんちゃって産業政策」ではなく、産業の生産性を向上させるために民間がやっていることに公がしっかりと支援する。これが黒潮町の基本的な産業政策の方向だ。民間に投資能力がなければ、地域のリーディングカンパニーである役場がしっかりと投資をしていく。そこから缶詰工場を作り、自分たちはマーケットに討って出た。その武装をするために大学に協力をいただいている。何かを本気で目的を達するためにはどっぷりいかざるを得ない。大学にも、どっぷり来て貰いたい。川竹:高知の中小企業同友会としては“土佐FBC”をはじめ、大学と地域との連携は10年以上になる。今後、中小企業同友会では「地元の中小企業を知る講座」として高知大学1、2年生を対象に共通教育の授業を行なう予定だ。高知で働く企業の場を知って貰い、地元で就職をするためのサポートをしていく。また、大学と地域との連携、中小企業との連携を進めていくために大学の先生方と討論会も開き、COCの認知を広げていく必要がある。実はまだ高校の教員は大学のこういう大学の取り組みを知らないのではないか。いずれにしても大学側が地域のために取り組んでいくいることについて地域の中小企業の団体としてもきちんと受け止めて共に歩んで行きたいと思っている。國武:どっぷりつからないと産業はできないという大西町長のことばを実感したところだ。我々Kochi university Inside Community System | Annual report 2014 | 27