ブックタイトル高知大学KICS年報

ページ
29/62

このページは 高知大学KICS年報 の電子ブックに掲載されている29ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

高知大学KICS年報

ブックを読む

Flash版でブックを開く

概要

高知大学KICS年報

も大学の特許をつかってどうやって産業創造するのか。今、大学発ベンチャー企業をつくって生産法人をつくり、そこに学生雇用を考えている。鈴木:課題として共感するところが多かった。横浜市でも多くの学生が東京圏に引っ張られている悩みがある。どうすれば地元の中小企業に就職できるのかという調査をしている。業の衰退を止めようという政策を展開している。その私たちにとって大学の存在はなくてはならない。宮崎大学のマイスター制度は地元企業に誘導するインセンティブになると思ってお聞きした。かつ地元の産業界と大学が連携する必要が大きくなる。先生が地元の産業界が欲している人材は何かを把握した上でのカリキュラム設定、授業内容など、地方創生における大学の存在は非常に大きくありがたい。COCはその地方創生を先取りしてやっていることに感謝している。大学なくしては地方創生はありえないと思っているし、産業界と連携、かつ地元の県、市町村で地方版の総合戦略を作って頂くうえでも大学が積極的に県庁、市役所にアクションをかけてもらう動きが大事だと思っている。梶井:東海大学では20年前、それまでバラバラでやって来た研究活動をどうやって地元の企業と結び付けて大型の研究費をとるかを考えて学内に「研究推進部」を作り、効率的に成果を上げることができるようになった。地域に開かれた窓口のような施設を作って教員、職員、学生が常に課題に対して立ち向かっていく身近な存在でありたい。塩見:大学の思い、自治体の思い、中小企業の思いが1つの方向を向いて噛み合わせようという熱い思いが伝わって来た。タッグを組む時の向かい合う姿勢としてカタチだけではない連携の仕方、実質化を図っていくことがとても大切だと感じた。また話の中で、高校生や教員は実はあまりこういうことは知らないのではないかというお話があって、そこは非常に強い印象を持った。高校と大学をうまく接続させようと言う議論をしているが、学校教育全体の視点を持って巻き込んでいく必要があるのではないかと感じた。堀:「まち・ひと・しごと創成本部」は昨年9月に発足した組織で、地方の過疎化、少子化、産受田:われわれ大学人にとっては、大学の存在はなくてはならないという言葉に非常に勇気づけられる。会場から質問があれば。山下:名古屋学院大学の山下です。地方創生の成果、評価について伺いたい。このままでは経済効果が教育のインディケーターになってしまうように感じている。大学は学びの場であり、学びの主役は学生だ。そのアウトカムは学生の質ではないか。國武先生のマイスター制度はどれだけ地元に受け入れられたのか、認められたのか。本学でも「まちづくりマイスター」として考えているが、評価のエビデンスについて伺いたい。受田:COC全体の評価ではなく、COCを通じて学生を育成していくその教育効果をどういう尺度で測るかという評価ですね。28 | Kochi university Inside Community System | Annual report 2014