ブックタイトル高知大学KICS年報

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高知大学KICS年報

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概要

高知大学KICS年報

活動報告Pick up高知家・まるごと東部博との連携学生と地域住民によるワークショップ平成27年4月~12月、東部地域の人・食・自然・歴史・文化を全国に情報発信し、交流人口の拡大による地域活性化を目指す「高知家・まるごと東部博」がスタートします。開催に先立ち、高知大学は、東部博事務局と共同で、観光体験プログラムの磨き上げ事業(以下、磨き上げ事業。)と経済波及効果調査事業を実施しています。ここでは、平成26年5月から7月にかけて実施した磨き上げ事業について、取り組みの成果と地域の声をご紹介します。磨き上げ事業は、課題探求実践セミナー・地域協働入門Ⅴ(担当:今城逸雄特任講師)とえんむすび隊(学生による一日ボランティアツアー)を組み合わせて実施しました。事業では、安田町、奈半利町、安芸市、北川村、室戸市の計5カ所、延べ60名の学生が地域を訪問しました。当日は、観光体験プログラムを体験させていただき、その後のワークショップなどで意見交換会を行いました。事業の締めくくりとして、学生が感じたこと・考えたことを直接報告する成果報告会を開催しました。磨き上げ事業を通じて、学生の「地域」に対して思い描くイメージが講義や文献から得た知識から、そこに暮らす「おんちゃん・おばちゃん」の顔を思い浮かべ成果報告会の様子るところまで、理解が深まったように感じた。継続して参加した学生からは、地域の良いところだけではなく、生活感であったり、経済的な自立の難しさ、高齢者だけになっていく悲壮感といった地域のありのままの姿を理解することができたという意見が聞かれた。一方、学生を受け入れていただいた地域の皆様からは、「自分たちの活動を理解してもらえた」、「地域の何気ない自然や文化、風習を褒めてもらえた」ことで、閉塞感の漂う活動の刺激になったという声が聞かれた。事前の関係者による話し合いで新たな気付きがあり、活動メンバーが増えたといった副次的な効果もあったようだ。磨き上げ事業を通じて、多くの方に高知大学・KICS化事業の取り組みを知っていただくことができました。今後も高知家・まるごと東部博を一緒に盛り上げていきます。安田町間下集落との連携間下集落は、美しい棚田が広がる人口64人、世帯数23戸、高齢化率42.2%の中間下集落での説明山間地域の集落です。大雨災害等の自然災害に備えて、地域防災に取り組んでいます。KICS化事業では、集落活動センターなかやま、安田町役場、高知県安芸地域本部との連携により、地域づくりをサポートしてきました。これまでに計8回の集会を開き、防災マップと連絡網の作成、避難訓練を実施しました。地域の皆さんの安心・安全な暮らしに少しでも貢献できるよう、これからも一緒に考えていきます。06 | Kochi university Inside Community System | Annual report 2014