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【えんむすび隊】 ジネンショ(自然薯)植えで、中山間地域の暮らしを知る


植え付け作業

5月9日(土)。えんむすび隊は清流・安田川の潤いに溢れた安田町中山地区を訪れました。
安田町集落活動センターなかやまでは、「中山を元気にする会」が中心となって、耕作放棄地でのジネンショ栽培に取り組んでいます。平成26年度におよそ2畝から始まったジネンショ栽培、今年は約4畝に植え付けをするそうです。


曇り空の中、バスは廃校を生かした安田町集落活動センターなかやまに到着。地域のみなさんが温かく迎えてくださいました。今日は中芸高校の高校生2名も参加します。廃校を改装した明るいお部屋で植え付け方を教わり、畑へと移動して作業開始。不慣れな学生に対しても、地域の方は丁寧に教えてくださいます。ジネンショがしっかり育つように願いながら、雨が本降りになる前に仕上げようと、学生たちもがんばりました。
 作業の後は、念願のお昼ご飯。ジネンショをふんだんに使ったお汁、イタドリ、掻き揚げ、中山のお米を使ったおにぎりたち。お母さんたちの手料理はとっても美味しくて、地域の方たちとの会話も弾みます。

お母さんたちの手料理 昼ごはん

午後は自然と人の歴史が育んだ中山地区を、地域の方のお話をうかがいながら、3つの班が散策し、1つの班がお片付け。歩きながら学生たちは地元の川のことを思い出したり、安田川流域の山や川や鮎のことを尋ねたり。片付けでは、お母さんたちとの懇談です。散策や懇談を通して見聞きしたことを踏まえ、「安田川をテーマにした観光体験プログラム」をワークショップ形式で考え、発表しました。川の幸や郷土料理など、中山の豊かな自然と文化を生かしたプログラムを練り上げます。
地域の方に聞いていただくことは、緊張も伴うもの。一生懸命に考えたり、発表しながら自らの力不足を感じたり。そんな学生たちの様子を、地域の方は温かく見守ってくださいました。
お世話になったみなさま、ありがとうございました。

地域の散策

※以下に参加した学生の感想を掲載しています。学生たちが地域の魅力をどのように感じ、みなさまとの交流を通して何を学んだのか、ぜひご一読ください。

◆人文学部1年女子
 私は初めて安田町に来ました。自然薯を植え、そして地元の方々とお話をしたりするということで楽しみにしていたのはもちろんですが、予想以上に楽しくて充実した経験となりました。今回の体験プログラムで気づいたことがあります。安田町は自然豊かで美しい所だと私は思うのは当然だと思いましたが、それ以上に地元の方々が安田町を愛しているということです。私は将来、地域活性化に携わるような仕事をしたいと思っているのですが、地域活性化のためには行政だけが頑張るのでは意味がありません。地元の人々がその土地に誇りを持ち、協力してくれて初めて地域活性化が成り立つと思います。だから、安田町の方々はとても素晴らしい人だと思いました。ぜひまた行ってみたいと思いました。

ワーク1

◆農学部1年男子
 本日、自然薯植えを始めとする自然体験をして自然に触れることの素晴らしさを感じました。クワを使い畑仕事をすることは高知へ来てからはもちろん、実家での18年間で一度も体験したことがないものでした。機械に頼りがちな現代の農業では少なくなっている人力による農業を行えた事は農学部である自分にとってとても貴重で成長できるものでした。午後から行った安田川周辺を歩くというものでは安田川の美しさ、その周辺の自然、重要文化財等に感動しました。同時に同行していただいた安田町の方から近代化が進んでいること、自然が失われていること(ホタルの生息数の減少など)を聞いて考えさせられました。自然は保全していかなければならないとよく聞き、自分でもそのように思っていましたが実際今回の活動で自然に触れてみて改めて自然の大切さがわかった気がします。安田町だけでなく、他の町あるいは他の県の中山間地域の自然についても学んでみたいと思いました。安田川での観光プログラムを考える企画ではグループワークがしっかりできて良かったです。

ワーク2

◆理学部2年男子
 今回の活動に参加して、「安田町」という見知らぬ土地で、高知の新たな良さを発見できたように感じます。楽しみながら自然を満喫することが新鮮味を感じました。自然薯植えでは、丁寧に御指導をいただき、楽しみながら体験を行うことができたように思います。けれど、腰の痛さから、大変さを痛感しました。しかし、その後の御飯は格別で、労働後の食事のありがたさを改めて再確認できたと思っています。ワークショップでは、地域の人のニーズに答えようとしつつ、提案することに難しさを感じました。「どうすれば地域の人たちの気持ちに答えられるのか。」それは難しいことだったけど、やりがいも少し感じられました。今回は新たな発見、再発見をしたとともに、ワークショップなどで自分のスキルも少し考え直すことができたと感じています。また参加したいと感じられるような、良い企画でした。

植え付け作業

◆農学部3年女子
 安田町の中山には去年からお世話になっていて、今年もまた来ました。地域の人はお変わりなくみなさん元気で楽しい一日をすごすことができました。今まで何度か来たことはあったけれども、ほとんどが集落活動センターでの活動だったので、今日の町歩きはいろんな発見がありました。歩いてすぐのお寺に国の重要文化財があったり、森林鉄道のトンネルがあったりしてびっくりしました。このような施設を利用したスタンプラリーなんかも楽しいかなと思いました。四万十などと比べても安田は高知市内から近くて来やすいと思うので、もっと多くの人が呼べると思います。「冬の山芋、夏の鮎」安田町中山の二大祭りにしたいと思います。また次回何かあるときは来ます!!

集合写真

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