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日本一の森林県!高知のまちなかの森林を体験しよう!


集合写真

皆さん、こんにちは!!
高知大学地域コーディネーターの赤池慎吾です。

日本一の森林率を誇る高知県。今日は、四国森林管理局職員と一緒にまちなかにある身近な森林を体験し、高知県の森林の未来について考えました。

2016年10月、四国4県の国有林を所管する林野庁四国森林管理局と高知大学は包括協定を締結しました。今回は、高知の森林を盛り上げる第一歩として、四国森林管理局職員と一緒にえんむすび隊を実施しました。

まず訪問したのは、高知市仁井田にある高知県林材株式会社です。県内各地から、天然スギ・ヒノキのほか、人工林材やケヤキ、モミなど様々な木材が集められます。市日は毎月24日で、訪問した20日にも多くの木材が集まっていました。
代表取締役の秋山さんは、樹種や大きさで材価が違うこと、樹種や産地で材質や用途が異なることなど、わかりやすく解説していただきました。また、供託金を預ければ、個人で丸太一本から購入できることを知りました。
学生からは、「これはいくらですか?」、「これとこれの違いは何ですか?」など短い時間で多くの質問が出ていました。様々な樹種が高知の森林には有り、それがそれぞれの用途に応じて加工・流通し、暮らしの中で使われていることを実感しました。


高知県林材(株) 高知県林材(株)2

次に訪れたのは、土佐グリーンパワー株式会社です。ここは、県産材から年間約6,000kWを発電しています。
はじめに高知県の森林の状況や木質バイオマス発電の国内状況、そして木材から発電までの仕組みを学びました。「含水率の処理方法」や「熱利用の課題」など学生の質問に丁寧に答えていただきました。
工場見学では、木材からチップの生産、乾燥、貯蔵、発電の一連の工程を間近で体感できました。なぜ高知で木質バイオマス発電なのか。森林県高知の強みが見えてきました。

土佐グリーンパワー(株) 土佐グリーンパワー(株)2

最後に訪問したのは、高知県森林組合連合会のCLT建物です。近年、急速に発展する木材の加工技術を目の当たりにしました。木材を交互にはり付けて高い強度を誇るCLT。建築工法や外観など、木材の良さを再確認しました。


高知県森林組合連合会CLT 高知県森林組合連合会CLT2

午後は、朝倉キャンパスに戻り、四国森林管理局職員とワークショップを実施しました。はじめに四国森林管理局の木村次長から、日本の森林の現状と課題、四国の国有林の特徴を説明いただきました。

その後、林業分野「日本一の森林を活かす仕事の作り方」と観光分野「日本一森林しかないけど、日本一森林がある!」の2班にわかれてワークショップです。
林業分野は、学生が森林管理局職員にインタビューする形式で、森林管理局の仕事内容や森林を元気にする取り組みを聞き取りします。はじめは、お互い緊張していましたが、時間がたつにつれ表情が緩みます。最終報告では、森林を守る・活かすには技術者だけでなく住民の参画が大切なこと、森林を身近に感じる森林ツアーの実施といったアイディアが報告されました。


四国森林管理局 四国森林管理局2 四国森林管理局3 四国森林管理局4

観光分野では、高知の森林を活かした観光プランの設計です。何を商品にするか、どんなターゲットか、実施する体制を話し合いました。最後は、「1dayジビエ体験ツアー」と題したえんむすび隊プランを発表しました。


四国森林管理局5 四国森林管理局6 四国森林管理局7 四国森林管理局8

今日は、四国森林管理局と高知大学との連携のスタートです。今後も連携を密にして、高知の森林を盛り上げていきます!!


イベント報告