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第2回目講座開講 平成30年度高知大学出前公開講座 in 佐川町!


第2回目講座開講 平成30年度高知大学出前公開講座 in 佐川町!
(9月12日(水)10:00〜11:30 佐川町名教館)

佐川町での第2回目講座を実施しました。

 第2回目の講師は、高知大学理工学部教授の近藤康生先生です。
近藤先生は、理工学部生物科学科で古生物学、特に二枚貝を中心に海底動物の古生物を専門に研究されています。その傍らで古生物学の普及を目指し教育活動も行われています。
 今回は佐川町鳥ノ巣地域にある「鳥の巣式石灰岩」という特異な石灰岩について講演していただきました。

 講座の前半では、佐川町内の化石やその研究史に触れつつ地層と石灰岩の特徴について説明がありました。地質年代を測定する際にアンモナイトを化学分析していることや、地層と化石から大まかな年代を把握していると行った解説がなされました。
 アンモナイトを用いている理由としては、アサリやシジミなどとは異なり世界中に分布しているため世界的に基準が決めやすいためとのことです。
 後半からは「鳥の巣式石灰岩をめぐる謎」というタイトルで、鳥の巣石灰岩の特異性について説明がありました。
 石灰岩は本来、砂や泥が堆積せずサンゴの骨格や貝類などの殻が堆積してできたものですが、鳥の巣式石灰岩は周囲に泥質の干潟の堆積物であることが特異性として挙げられると解説がありました。そしてその証拠に鳥の巣式石灰岩に挟まれる泥質の層と、その層に含まれる植物の根の化石が紹介されました。
 受講生もスライドを見て、この図は佐川地質館の展示物にあったと思い返したり、佐川町の他の地層との関係を質問したりして実りある学びをしていました。

 また今回の講義では高知大学事務局インターンシップの一環で研究国際部にインターン中の工科大生、高知大生の3名も参加しました。
 受付や司会などを担当し、出前公開講座の現場を体験しました。

 第3回目講座は、平成30年10月10日(水)10:00〜11:30に人文社会科学部吉尾教授による「漢学者山本憲と清末の変法派人士の交流」を実施します。

佐川町の皆様、お楽しみに!

 (インターンシップ実習生作成)




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