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学長講演 in 四万十町


 このたび四万十町のJA四万十本所2階中ホールにおきまして、櫻井学長講演(出前公開講座)を実施してきました。
四万十町出公開講座 ...
【日時】10月2日(火)17:00〜18:30
【会場】JA四万十本所2階中ホール
[第1部]
 題目:「四万十町における生姜関連研究の紹介」
 講師:高知大学農林海洋科学部准教授 島村 智子
[第2部]
 題目:「土のことを知っちゅうかえ?〜まずは土から〜」
 講師:高知大学学長 櫻井 克年


 講座に先立ち、四万十町中尾町長および高知大学受田副学長から開講にあたり挨拶と謝辞が述べられ、いよいよ講座が始まりました。

 第1部では、高知大学農林海洋科学部の島村准教授より、「四万十町における生姜関連研究の紹介」と題し、平成26年度から実施してきた生姜の成分分析研究の成果を報告しました。味認識装置である味覚センサーを用いた四万十町産の新生姜と囲い生姜の味分布(酸味、苦味、渋味、旨味、塩味)の比較では、囲い生姜の方が新生姜と比べ、旨みが強く、渋みや苦味が低いこと、また、生姜の機能性成分であるショウガオール・ジンゲロールの含有量に関しても、囲い生姜であっても新生姜と同じく担保されていること等が研究成果として報告されました。

 第2部では、高知大学櫻井学長より、「土のことを知っちゅうかえ?〜まずは土から〜」と題した講座を行いました。講座では、土と土壌の定義づけから、土壌の種類・土壌が持つ様々な科学的性質(物理性・化学性・生物性)、高知県内の農耕地土壌の分布、さらには生姜栽培に適した土壌について、蒸気消毒とたい肥の後入れがトマト栽培では実践可能で有効であったことを踏まえ、生姜栽培でも実践検証していく価値があるのではないか等、高知県内各地で穴を掘りながら土を調べたことや、香南市での農家との取り組み、東南アジア各国での体験エピソードを交えながら、文字通り土を掘り下げあらゆる角度から紹介しました。


 当日は農業従事者やJA職員、役場職員等、日ごろより一次産業に関係する80名の方ご参加を頂き、多くの方々に大学研究の一端をお届けすることができました。参加者も自身の仕事に関係するテーマであったこともあり、メモを取りながら、また講座終了後には質問も頂くなど皆さん熱心に受講頂きました。

 今後、高知大学と四万十町では、ご当地の特産物である生姜の病気対策等を含め、何ができるのかを協議していくこととしております。
 この講座が、四万十町の皆様にとって何かをやってやろうというきっかけになれば幸いです。
 受講いただいた皆様、中尾町長様をはじめ四万十町人材育成センター等関係者の皆様どうもありがとうございました。


 

四万十町長

       四万十町 中尾町長

受田先生

 高知大学次世代地域創造センター 受田センター長

島村先生

    高知大学農林海洋科学部 島村准教授

桜井先生

        高知大学 櫻井学長


【講演の様子】

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