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南国市白木谷地区 四方竹の収穫体験を通じて地域文化を学ぶ!


皆さん こんにちは!!
高知大学地域コーディネーターの赤池慎吾です。

今日は、えんむすび隊で南国市白木谷地区にお邪魔しました。参加者11名のうち7名が留学生という国際色豊かなメンバーです。

白木谷地区は、農学部物部キャンパスから北へ約17キロ、車で約30分の距離にあります。高知県では、四方竹(しほうちく)栽培発祥の地として知られています。四方竹は、秋に収穫される細い筍で、断面が四角いことから四方竹と呼ばれています。白木谷地区では、「白木谷ゆめクラブ」が中心となり竹林整備や加工作業を行って、地域活性化に取り組んでいます。

午前9時、白木谷小学校に到着したえんむすび隊を地域の皆さんが手を振って出迎えくださいました。
さっそく、四方竹の栽培・加工技術を培ってこられた大先輩から白木谷地区と四方竹について説明をうけました。
小雨交じりの中、徒歩で四方竹林に向かいます。管理の行き届いた四方竹林は、背丈が5メートルほどに刈り込まれ、林内には作業路が整備されています。学生達は、地域住民の指導を受けながらポキッ・ポキッと手で四方竹を収穫しました。30分ほどで3袋がいっぱいになりました。

昼食は、四方竹のフルコースです。早朝から婦人部の皆さんに準備していただきました。
テーブルに並んだ一口寿司、ちらし寿司、炊き込みご飯、煮物、酢の物、サラダ、天ぷらのすべてに四方竹が使われています。料理のレパートリーを見れば、白木谷地区の食文化として四方竹が根付いていることがよくわかります。

おなかがいっぱいになった後は、孟宗竹の資源化を学びました。竹林整備で伐出した竹をチッパーで粉砕します。竹チップは地元農業高校の敷料として提供され、竹パウダーは土壌改良材として販売されます。竹を無駄なく徹底的に使い尽くす姿からは、地域の強い思いと決意を感じました。

会場を小学校に移して、今日の学びを地域の皆さんに伝えます。それぞれが白木谷地区で学んだことを発表しました。学生からは「四方竹が文化として根付いているのは、知識や技術を持つ人たちがいて、経済活動につながっているからだと感じた」、「過去の特産品開発の歴史から、地域の団結とあきらめない気持ちを学んだ」という発表がありました。山間の自然環境と地域資源を活用する人々の営みが、独自で豊かな四方竹文化を生み育んできたことを学んだようです。

今後は、地域資源の活用に留まらず生活環境にも目を向けて、地域の取り組みを一緒に考えていきたいと思います。



記念撮影!

大先輩から学ぶ

どこを食べられるの?

四方竹のフルコース!

竹を使い尽くす

長年整備された竹林(孟宗竹)

体験を学びに

地域の皆さんへ感謝を込めて

イベント報告