HOME > 日本遺産を学ぶ 「国際社会実習」のご報告

日本遺産を学ぶ 「国際社会実習」のご報告


インタビュー7

皆さん、こんにちは!!
高知大学地域コーディネーターの赤池慎吾です。

高知大学では、地域を知る・地域と出会う・地域を体験することを目的にした地域志向科目を増やしています。今日は、日本遺産をテーマにした地域での学びの様子を報告します。

2017年4月、「森林鉄道から日本一のゆずロードへ:ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化」と題したストーリーが日本遺産に認定されました。本実習では、この日本遺産に認定されたストーリーを出発点とし、そこには十分に描かれていない地域住民の個別具体的なストーリー(サブストーリー)をインタビュー調査をから掘り起こし、地域活性化につなげることを目的としています。

「地域振興と観光」をテーマに、馬路村農業協同組合、北川村ゆず大国(株)及び(株)きたがわジャルダンの3社を訪問しました。馬路村農業協同組合では、ゆず工場を視察し、ゆず産業の歩みについて学びました。ゆず大国では、EU輸出向け契約農園を視察し、地域から世界へ発信される高知県農業の現状と最新の取り組みを学びました。きたがわジャルダンでは、東部地域一の入込客数を誇るモネの庭を訪問し、副支配人からマーケティングの視点と情報発信に関する知見を得たことで、観光振興による地域活性化の現状を理解することができました。平成30年3月4日に開催された北川村観光びらきに履修学生が参加したことから、地域や企業に興味を持ち、その活動に積極的に関わる学生が出始めているようです。


森林鉄道 馬路村農協 ゆず大国 林鉄

現地実習では、日本遺産の構成文化財等を訪問し地域理解を深めた上で、安田町集落活動センターを拠点にインタビュー調査を実施しました。集落活動センターなかやま等にコーディネーターをお願いし、計7名のインタビュイーを選定し、それぞれ約2時間にわたりインタビューを行いました。インタビュイーの平均年齢は約75歳、男性1名、女性6名です。インタビューを通じて、森林鉄道と女性の関わりや、ゆずが産業化する以前の暮らしなど、地域の新たな文化資源が発掘されました。また、テープ起こしの文書は、インタビュイーの了承が得られ順に日本遺産協議会ホームページ等で公開します。
 現地成果報告会では、地域住民8名の参加を得て実施。学生からは、インタビューで得られた知見を学生自身の暮らしと照らし合わせ自分がどう生きるかを考えたといった報告もあり、地域への愛着と関心を育むことができたと考えています。


インタビュー1 インタビュー2 インタビュー3 インタビュー4 インタビュー5 インタビュー6

イベント報告