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留学生による日本遺産インバウンド・モニターツアー 


田舎寿司体験

皆さん、こんにちは!!
高知大学地域コーディネーターの赤池慎吾です。

今回は、「日本遺産に関する大学生・高校生を対象とした地域学習事業」(中芸のゆずと森林鉄道日本遺産協議会)の一環として、外国人観光客を想定した初のモニターツアーを高知大学国際連携推進センターと日本遺産協議会の共催で実施しました。
高知大学に通う留学生というリソース(資源)を地域活性化等に役立てることに主眼を置き、 体験的な教育活動を通じて高知の文化を学ぶとともに、留学生(インバウンド旅行者想定)の目線から地域資源をみつめ、受け入れ地域の地域活性化に資することを目的としています。参加者は、留学生26名、日本人学生4名の計30名。滞在場所ごとにアンケート調査を実施し、満足度や印象度などを調査しました。


はじめに訪れたのは、北川村モネの庭です。あいにくの天気でしたが、庭師・川上さんのガイドのもと、モネが愛した睡蓮が咲く庭へ。学生からはモネの世界観を再現するためにどのような手入れをしているのかといった質問や絵画の中にいるみたいといった感想が聞かれました。また光の庭のヤシの木をみつけ、ふるさとを思い出した学生もいたようです。


モネの庭1 モネの庭2

次に訪れたのは、北川村小島集落。リニューアルしたばかりの北川村温泉ゆずの宿や森林鉄道遺構をはじめ、日本遺産の注目スポットです。
ここで体験するのは、中芸地域の郷土料理である田舎寿司です。ゆず酢をまぜたご飯に地元でとれた野菜をのせた田舎寿司を初体験しました。
地元女性部の指導を受け、自分なりの田舎寿司をつくっていきます。初めて見る食材(リュウキュウ、ミョウガなど)、グループで賑やかにつくれることも高評価でした。


田舎寿司体験 田舎寿司体験

美味しい昼食が終わり、住民へのインタビューを行いました。事前に準備してきた質問票を見ながら、学んでいる日本語を使って話しかけます。質問は、北川村の魅力から人口減少による地域社会の変化まで様々です。一つ一つ丁寧に回答いただく地域の方、そして一生懸命耳を傾ける学生の姿が印象的でした。

インタビュー北川村 インタビュー北川村

最後は、地元住民による北川村ガイド散策です。今年で83歳になる山田さんは、北川村生まれ、ずーとこの地で暮らしてきました。魚梁瀬森林鉄道遺構や中岡慎太郎頌徳碑、実生ゆずなど、この地域の歴史や文化を今に残すスポットをめぐりました。


北川村ガイド 北川村ガイド

インバウンド・モニターツアーに参加した学生達は、新しい高知県の魅力を発見したようです。今回のアンケート結果は、集計・分析して日本遺産協議会にお渡しします。日本遺産の発展に貢献できれば幸いです。
最後に、本実習を実施するにあたり、中芸のゆずと森林鉄道日本遺産協議会をはじめ、地元住民の皆様、北川村、田野町にご協力を賜りました。ありがとうございました。


集合写真 北川村

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