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【えんむすび隊】田舎で暮らそう あなたの「半農半X」(1)


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 10月9日の日曜日、えんむすび隊は農業インターンシップの受け入れをしている大豊町へと向かいました。

 最近、地域で農業をしながら、別の仕事(IT関係、地域社会のプロデュース等)も持って暮らすという「半農半X」という生き方やライフスタイルが注目されています。
 大豊町では地域における農業の担い手確保や移住促進の一環として、半農半Xの暮らし方を考える機会を含んだ農業体験インターンシップ事業が実施されています。半農半Xでの暮らしとは一体どのようなものか興味のある6名の学生がえんむすび隊として、農業体験やワークショップに参加しました。


 まず、農作業の体験という事で株式会社大豊ゆとりファームの方にご協力をいただき、ハウスで栽培しているカラーピーマンの収穫をさせて頂きました。パプリコという品種のピーマンで、育つ間は緑色ですが熟してくるとそれぞれの色に変わってくるということで、収穫のタイミングやハサミの入れ方、扱い方などについてレクチャーをして頂きました。時期によって収穫のタイミングが変わることなど学生たちは驚きつつ真剣に話を聞いていました。ハウス内では3色のカラーピーマンが栽培されているという事で、3つのチームに分かれて収穫開始です。生い茂った葉に隠れたピーマンを一つ一つ丁寧に探しながら収穫を行いました。腰につけた籠に収穫したピーマンの重みを感じつつ、あっというまにそれぞれケースが満杯になりました。


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 その後、収穫したピーマンの選別作業へと移ります。傷がついていないか、色づきすぎていないか、小さすぎないか…一つ一つを手に取りよく観察しながら分けていきました。分け終わると次は梱包作業です。同じ大きさのピーマンを揃え、見栄えよく袋に入れていきます。なかなか入らないピーマンに悪戦苦闘しながらも、普段私たちが手に取る野菜はこんな目に見えない気遣いがあるんだと感心した様子でした。

 昼食にはひばり食堂のお弁当をいただきました。見た目以上のボリュームと美味しさに大満足。


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 午後からは高知大学の卒業生で、嶺北地域で半農半Xを実践されているNPO法人ONEれいほく代表の矢野大地さんが半農半Xについてのワークショップをしてくださいました。
 矢野さんの半生を聞きながら気になったこと、自分が地域に移住した場合にどのような生活を送るかなどそれぞれ付箋に書き込んでいきました。年代の近い矢野さんが何を考え今に至るのかを聞けたことは学生にとって大きな刺激となったようです。


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 お世話になった皆さま、ありがとうございました。

 以下に参加した学生の声の一部を紹介します。是非ご一読ください。


●理学部1年女子
 午前中にカラーピーマンの収穫をした時、収穫したピーマンの数だけ腰につけた籠が重く腰に食い込み大変だった。しかし、下村さんの話を聞いたとき、夏日はもっとたくさん収穫でき、1列に8個ほどの籠になりトータルして約24個分になると知った。“農業”と聞くと収穫したり苗植えしたりと楽しそうなイメージを持ちがちだが、実はとても大変で重労働な仕事だ、何よりも日々の状態を観察し、世話することが重要だと思った。ピーマンは2か月前に世話したことが2か月後に表れるという事を聞き、手をかけた分だけ育つんだなと思った。


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●人文社会科学部人文社会科1年男子
 今回の活動に参加するまで自分にはこのまま普通に大学卒業して普通に就職して雇われつつ働くことしか選択肢がないと思っていました。でも今回の活動に参加して大地さんのように生きるのがすごく楽しそうだと思いました。そして大地さんの話を聞いて私の将来の選択肢もサラリーマンだけではなく、もっと他に様々な事をやってもいいんだと思いました。
 将来楽しく生きていくために大学在学中やそれ以降も努力しようと思います。


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●地域協働学部地域協働学科1年女子
 活動に参加して1番感じたのは「農業ってめっちゃ大変」という事です。自分の周りで農業している人もたくさんいるけど、自分はただ大変そうとか当たり障りのない皆と同じくらいの考えだったと思うけれど、実際にやってみて、話を聞いてみて考えさせられる活動でした。
 また他学部の同学年の人と交流することができたのはすごく良い機会で、新しい視点や考え方を知ることができました。
 ゆとりファームさんはすごく学生に丁寧に教えていただけたので農業に対しての疑問などを解消してくれました。
 私は地元であるので知っていることもあると思っていましたが、ほとんど知らないことだらけだったので、もっと嶺北について勉強しようと思いました。


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